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年金を増やす方法5選|50代60代から間に合う公的制度

年金を増やす方法5選【50代以上必見】今から間に合う公的制度だけを紹介(YouTube動画)

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「国民年金だけでは、とても暮らせない」——そんなため息を、本当によく聞きます。

60歳が近づくと「もう手遅れかしら」と思ってしまいますよね。
でも、年金を増やす方法は、50代・60代の今からでもちゃんとあります。
決してあなただけが出遅れているわけではありませんので、ご安心ください。

難しい制度の話が続きますが、気になるところだけ読んでも大丈夫ですよ。

目次

年金を増やす方法は「3つの方向・5つの制度」に整理できます

年金を増やす5つの制度の図解

方向はたった3つです。

①国民年金を増やす。
②厚生年金を増やす。
③受け取り方を変える。

制度で言えば5つです。
任意加入、付加年金、追納、厚生年金への長期加入、繰り下げ受給。
この5つ全部をご存じの方は、ほとんどいません。

先に結論をお伝えしますね。
もっとも増額が大きいのは「厚生年金に長く入る」ことです
もっとも効率がよいのは「付加年金」。
そして、いちばん注意が必要なのが「繰り下げ受給」です。

【方法①】国民年金の任意加入|60歳から65歳の5年間で年金を増やす

任意加入のポイントの図解

国民年金は20歳から60歳までの40年間、480か月払うのが原則です。
未納や免除で穴があいている方は、60歳から65歳までの5年間で穴埋めができます
これが任意加入という制度です。

対象になるのは、お仕事をしていない方や、短時間パートの方。
すでに厚生年金に加入して働いている方は使えません(そのぶん厚生年金側で増やせます)。

支払いは毎月払いのほか、1年分をまとめて前納することもできます。
前納すると保険料が少し安くなりますよ。

ひとつ大事な注意点があります。
年金を早くもらう「繰り上げ受給」をすると、任意加入は使えなくなります。

「働いていないのに保険料を払うなんて…」というお気持ちも、よく分かります。
そんな声を本当によく聞きます。

これは75歳以降の自分のために払う保険料だ、と考えてみてくださいね。

任意加入は元が取れる?年金の損益分岐点は約10年が目安です

国民年金の損益分岐点の図解

損益分岐点とは、払った分を回収できるまでの期間のことです。
国民年金はおよそ10年が目安。
65歳から受け取るなら、76歳ごろに元が取れる計算になります(あくまで概算です)。

平均寿命は男性がおよそ81歳、女性がおよそ87歳です。

この数値は毎年公表され動きますので、目安として見てくださいね。
それでも、過半数の方は回収できる計算になります。

公的年金の最大の価値は「長生きしすぎたリスク」に備えられること。
生きている限り、ずっと受け取れます。

民間の保険商品ではなかなか真似のできない仕組みですよね。

【方法②】付加年金|月400円で年金が年2,400円増える、2年で元が取れる

付加年金は2年で元が取れるの図解

国民年金に月400円を上乗せすると、将来の年金が年2,400円増えます
年間の支払いは4,800円です。

1年目は2,400円。
2年目で累計4,800円。
3年目からはプラスです。
つまり2年受け取れば元が取れる計算になります。

月400円は、自動販売機のコーヒー2〜3本分ですね。
それで一生ぶんの年金が増えるのですから、ちょっと不思議な制度です。

4年間加入した場合で、いくら増えるか見てみましょう。
支払いは約19,000円、増える年金は年9,600円
20年受け取れば約192,000円になります(あくまで試算です)。

付加年金は任意加入でなくても、国民年金の加入者なら使えます。
55歳で早期退職して60歳まで国民年金に入る5年間にも使えますよ。

手続きは市区町村の窓口です。
窓口で聞かれたときに「よく分からないから、やめておきます」となってしまうのが、いちばんもったいないのです。
ちなみに400円という金額は、1970年ごろの保険料水準の名残だそうです。

【方法③】追納|未納は2年・免除等は10年、年金を「減らさない」制度

未納と免除等のちがいの図解

ここは正確に整理しておきますね。

手続きをしていない単なる「未納」の保険料は、時効により原則2年以内しか納められません。

一方、免除・納付猶予・学生納付特例を受けた期間は、10年以内までさかのぼって追納できます。
「未納は2年、免除等は10年」と分けて覚えてください

未納は資格期間にも入らず、年金額も増えません。
いちばん避けたい状態です。

そして最重要のポイントがひとつ。

加入期間が10年(資格期間)に届かないと、年金は原則として1円も受け取れません。
9年しかない方は、任意加入などで10年に届かせることを最優先に考えてくださいね。

学生納付特例と免除の違いは?「8分の4は税金」で分かります

学生特例と免除のちがいの図解

学生納付特例は、資格期間には入りますが年金額は増えません
ここが最も勘違いされやすいところです。

一方、結婚・出産・失業などによる学生以外の免除は、資格期間に入り、しかも年金額が増えます。

なぜ支払い0円でも増えるのでしょうか。

年金額を8等分するとします。実は、そのうち「4つ分」は税金で賄われています。
ですから全額免除でも、8分の4は加算されるのです。

「4分の3免除」といった表現は、自己負担部分のうちどれだけを免除するか、という意味です。

なお、免除期間を追納すると、支払いは全額なのに増えるのは自己負担分だけになります。
大学時代に学生納付特例を使った方は、年金が減ったまま計算されています。
任意加入を検討する価値が高い方ですね。

【方法④】厚生年金は最大70歳まで加入できる|年金をいちばん増やせる方法

何歳まで加入できる?の図解

ここでクイズです。
厚生年金は何歳まで入れるかご存じですか?

国民年金は60歳(任意加入で65歳)まで。
厚生年金は、なんと最大70歳(70歳になるまで)です。

65歳で年金を受け取り始めたあとも、働いて厚生年金に入っていれば年金額は毎年増えます
これが2022年に始まった「在職定時改定」という仕組みです。
毎年9月1日を判定日として、10月分(12月振込)から年金額が改定されます。

増える金額の目安は、月収20万円程度なら1年あたり年約13,000円
5年働けば、おおむね年6〜7万円程度の増額です。
賞与の有無などの前提で変わりますので、幅のある目安としてご覧くださいね。

国民年金の制度より増額幅は大きく、手取りアップの効果がもっとも期待できる方向です。

厚生年金に入る条件は?週20時間以上が基本、要件はいつから変わる

基本の考え方は「週の所定労働時間が20時間以上」です。
ただし、条件は週20時間だけとは言い切れません。

賃金要件(月8.8万円、いわゆる106万円の壁)の撤廃は2026年10月施行です。
それまでは賃金要件が残ります。
また企業規模の要件は2035年10月まで段階的に全企業へ拡大される途中で、学生除外などの条件もあります。

ご自身が該当するかどうかは、勤務先か年金事務所で確認してくださいね。
最新の内容は日本年金機構の公式サイトでもご確認いただけます。

「70歳まで働くなんて無理よ」というお気持ちも、よく分かります。
でも週3日勤務や午前中だけといった働き方でも、条件を満たせば加入できます
ハローワークのインターネットサービスでも、週3日・社会保険加入可・60代以上歓迎の求人は実際にたくさんあります(地域差はあります)。

【方法⑤】繰り下げ受給は年8.4%増えるのに、あまりオススメしない理由

繰り下げの4つの注意点の図解

メリットははっきりしています。
1か月0.7%、1年で8.4%、年金額そのものは確実に増えます。
働けない、保険料も払えないという方には、もっとも手軽な方法です。

ただ、デメリットも正確に知っておいてください。

1つ目。
受け取れなくなる給付があります。
代表が加給年金(配偶者がいる方への上乗せ)で、年およそ40万円になることもありますが、繰り下げ待機中は0円です。
金額は毎年度改定されますので、最新の額は公式サイトでご確認ください。

2つ目。
年金が増えると、所得税・住民税・国民健康保険料・介護保険料も増えます。
手取りの伸びは額面ほどではありません。
特に年金が月10万円以上ある方はご注意ください。

3つ目。
住民税非課税世帯から外れたり、扶養から外れたりすることがあります。

4つ目。
一度増やした年金は、あとから減らせません

厚生年金の損益分岐点は、自己負担ベースで約11年。
税や社会保険料まで考えると12〜13年程度に延びる、という試算もあります。
これはあくまで一つの試算で、収入・自治体・扶養状況で大きく変わります。

ボクの考えとしては、まずは受け取りながら働いて増やすほうが分かりやすいです。

年金が少ないと感じたときこそ注意|自宅を担保にする商品の落とし穴

年金が少ないと感じたときこそ注意|自宅を担保にする商品の落とし穴のイメージイラスト

年金が少ないと感じている方ほど、うまい話に引っかかりやすいのが現実です。
自宅を担保にお金を借りる仕組み(リースバック・リバースモーゲージ)の宣伝も盛んですが、ボクはあまりオススメしません!

「これは本当に払っていいお金か」。
「一度持ち帰って家族に相談する」
この2つの習慣だけで、守れるお金がぐっと増えますよ。

申請しないと受け取れない「年金生活者支援給付金」はいくら?手続きは?

年金額が少ない方に上乗せされる給付金です。
申請しないと受け取れません

支給要件は「65歳以上」「世帯全員が住民税非課税」「前年の年金収入とその他所得の合計が一定額以下」です。
「年金が月7万円くらい」というのは、あくまで目安にすぎません。

給付基準額は毎年度改定されます。
月5,000円台〜という水準が目安ですが、最新の金額は日本年金機構の公表値をご確認くださいね。

ご自身は対象外でも、親御さんが対象という場合があります。
10年受け取れば数十万円の差になります。
請求書(はがき)が届いたら、封筒のまま書類の山に埋もれていませんか。
届いていない場合でも、年金事務所や市区町村に相談できますよ。

女性は年金記録が漏れやすい|ねんきんネットで受給額を5分チェック

結婚で姓が変わった方は、記録がうまくつながっていないことがあります
転職、短期間の勤務、旧姓時代の厚生年金加入期間などが抜け落ちやすいのです。

ねんきんネットなら、5分ほどで確認できます。
ご自身の記録だけでなく、お母さまの記録も一緒に見てあげてください。
不明な点があれば、年金事務所に問い合わせましょう。

年金制度は毎年変わります|最新情報と手続き窓口は必ず確認を

この記事の金額は、すべて執筆時点の目安です
年金額・加給年金額・給付金額は毎年度改定されます。

厚生年金の加入要件も、2026年10月以降・2035年10月まで段階的に変わる移行期間中です。
平均寿命や損益分岐点の試算も、前提次第で動きます。
判断の材料として使ってくださいね。

確認先は、日本年金機構・年金事務所・市区町村の窓口・ねんきんネットです。
迷ったら「ねんきんダイヤル」や年金事務所の予約相談を使ってください。

また、ボクのYouTubeチャンネルでも更新情報をお伝えしています!

まとめ|年金を増やす方法は、まず一つだけ動いてみましょう

年金は「知っているかどうか」だけで、受け取る金額が変わってしまう世界です。
知らないのが悪いのではありません。
知らないまま受け取り始めてしまうのが、もったいないのです。

全部やらなくて大丈夫です。
まずはねんきんネットで、ご自身の記録と加入月数を確かめること

そして「あと1年で資格期間10年」「大学時代に学生納付特例を使った」など思い当たる方は、年金事務所に相談してみてください。

なお、ねんきんネットの使い方はこちらで解説しています。

最後に、年金を増やす方法について3つの感覚だけ持ち帰ってくださいね。

  • 付加年金は月400円で2年で元が取れること。
  • 厚生年金は週20時間台の働き方でも増やせること。
  • 繰り下げは、増えても手取りが増えるとは限らないこと。

これだけ知っていれば、窓口で説明を受けたときに判断できます。
いきなり大きな決断をしなくて大丈夫。
まずは知ることから、そして親御さんの年金も一緒に確認してあげてくださいね。

※ 年金の制度や金額は毎年見直されることがあります。最新の情報は日本年金機構などの公式サイトでご確認いただき、個別のご判断は専門家にご相談ください。

▼ 元の動画はこちら
年金を増やす方法5選【50代以上必見】今から間に合う公的制度だけを紹介

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